40代で糖質制限しても痩せない理由と解決法
こんにちは、筆者のせいごです。タイトルの通り
私自身も40代を迎えてから「糖質制限をしているのに、全然体重が減らない…」という壁にぶつかりました。
30代の頃までは、炭水化物を減らせばすぐに体重が落ちていたのに、40代になるとそう簡単にはいかないんですよね。
この記事では 「なぜ40代では糖質制限しても痩せないのか」、そして 「どうすれば成果につながるのか」 を、体験談や医学的な観点も交えてお伝えします。
なぜ40代になると糖質制限で痩せにくいのか?
基礎代謝の低下
40代になると筋肉量が自然に減少し、基礎代謝が20代に比べて約100〜200kcalも落ちると言われています。
そのため、以前と同じ食事制限をしても効果が出にくくなるのです。
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
ホルモンバランスの変化
男女ともに40代はホルモン分泌の変化が大きく、体脂肪が蓄積しやすい体質になります。
特に男性はテストステロンの低下、女性は更年期に向けてエストロゲンの減少が影響します。
「糖質制限=正義」という落とし穴
糖質制限をしても、タンパク質や脂質の摂り方が間違っていると、逆に代謝が落ちて痩せにくくなります。
極端な糖質カットが筋肉量を減らす理由
特に 極端な糖質カットは筋肉量の減少を招きます。
なぜなら、糖質が不足すると体はエネルギーを作り出すために「筋肉中のタンパク質(アミノ酸)」を分解して糖に変える(糖新生)からです。
例えば、糖質を1日20g以下など極端に制限すると、筋肉中のグリコーゲンが枯渇し、トレーニングのパフォーマンスも低下。
筋トレをしても回復が遅れ、筋肉が減って基礎代謝も落ちてしまいます。
その結果、体重は一時的に減っても「脂肪ではなく筋肉が減る」状態となり、痩せにくいどころかリバウンドリスクも高まるのです。
出典:国立健康・栄養研究所「低糖質ダイエットに関するレビュー」
私の体験談:糖質制限で停滞した日々
私も40代前半で糖質制限を始めました。最初の2週間で2kg落ちて「これはイケる!」と思ったんです。
しかし、その後まったく体重が動かなくなりました。
- 夜は糖質をほぼカット
- 昼はサラダチキンとゆで卵中心
- 朝はプロテインだけ
という生活をしていたのですが、エネルギー不足から疲れやすくなり、筋トレや有酸素運動も続かなくなりました。
結果、体重も減らず、むしろ体調が悪化してしまったのです。
そこから食事内容と運動習慣を見直したことで、3か月で約5kgの減量に成功しました。
40代で糖質制限を成功させる具体的な方法
ポイント① タンパク質をしっかり摂る(1日の摂取量の目安)
糖質を制限するだけでなく、体重×1.2〜1.5g のタンパク質を意識的に摂りましょう。
タンパク質の1日の摂取量例(体重65kgの場合)
- 65kg × 1.3g = 約85g前後
- 鶏むね肉 100g → 約20g
- 魚(鮭)1切れ → 約20g
- 卵 2個 → 約12g
- プロテイン 1杯 → 約20g
合計で85g程度になるように分けて摂るのが理想です。
ポイント② 適度な脂質を味方にする(1日の摂取量目安)
「脂質=太る」というイメージがありますが、40代は脂質を上手に摂ることが大切です。
脂質の1日の摂取量目安
総摂取カロリーの 20〜25% 程度が理想とされます。
例:1日1800kcalを目標にする場合 → 360〜450kcal(脂質40〜50g程度)
特におすすめは:
- オリーブオイル
- アボカド
- ナッツ類
- 青魚に含まれるオメガ3脂肪酸
ポイント③ 運動を取り入れる(特に筋トレ)
糖質制限だけでは筋肉が落ちやすいので、筋トレ+軽い有酸素運動 が必須です。
おすすめ筋トレメニュー(週2〜3回)
- スクワット(下半身の大筋群を刺激)
- ベンチプレス or 腕立て伏せ(胸・腕)
- デッドリフト or 背筋トレーニング(背中)
有酸素運動の取り入れ方
- 1回20〜30分程度のウォーキング
- 自転車通勤
- 軽いジョギング
ポイント④ 睡眠とストレス管理
40代で痩せにくい最大の要因の一つが 睡眠不足とストレス。
睡眠が短いと「食欲ホルモン(グレリン)」が増え、「満腹ホルモン(レプチン)」が減少し、暴食につながります。
- 7時間前後の睡眠を確保
- 寝る前はスマホを避ける
- 深呼吸やストレッチで副交感神経を優位にする
糖質制限における1日の摂取量の適正範囲
糖質制限は「ゼロにすればするほど痩せる」というものではありません。
極端に減らすと筋肉量の減少や代謝の低下につながるため、自分に合った1日の摂取量を知ること が大切です。
1日の糖質摂取量の目安(低糖質ダイエットの場合)
- 厳しめの糖質制限:50〜70g程度
- 標準的な糖質制限:70〜130g程度
- ゆるやかな糖質制限:130〜170g程度
※これはあくまで目安であり、体格・運動量・体調によって調整が必要です。
糖質を摂るタイミングの工夫
- 朝食・昼食に重点 を置く → 活動エネルギーとして消費しやすい
- 夜は控えめ にする → 余剰分が脂肪として蓄積されにくい
- 運動前後には少量の糖質を摂ることで、筋肉分解を防ぎパフォーマンスを維持
糖質制限でおすすめの食品(1日の摂取量に組み込みやすい)
- 玄米(茶碗1杯で糖質約55g)
- オートミール(30gで糖質約18g)
- そば(1人前で糖質約40g)
- 全粒粉パン(1枚で糖質約15g)
糖質を完全に排除するのではなく、「質」と「1日の摂取量のバランス」 を意識することが、40代からの糖質制限成功のカギになります。
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
まとめ:40代でも糖質制限は正しくやれば痩せられる
- 40代で糖質制限が効かないのは 代謝・ホルモン・筋肉量の低下 が原因
- タンパク質・脂質・糖質の1日の摂取量を意識することが重要
- 筋トレと睡眠改善で代謝を底上げ
- 糖質はゼロにせず「質を選ぶ」ことが大事
私自身も最初は失敗しましたが、これらを取り入れることでリバウンドせずに痩せることができました。
FAQ(よくある質問)
Q:糖質制限は一生続けないといけないの?
A:極端な制限は不要です。質の良い糖質を適量摂る「緩やかな糖質制限」で十分です。
Q:お酒は飲んでもいい?
A:蒸留酒(焼酎・ウイスキーなど)はOK。ただしビールや甘いカクテルは控えめに。
Q:リバウンド防止のコツは?
A:体重だけでなく「筋肉量」を意識すること。筋トレを続ければ代謝が維持できます。
※本記事は筆者の体験に基づく内容であり、医療的判断を代替するものではありません。疾患をお持ちの方は必ず医師にご相談ください。
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」、国立健康・栄養研究所「栄養と運動に関する情報」