筋トレはダイエットやボディメイクに欠かせない運動ですが、「実際どれくらいのカロリーを消費しているのか?」を正確に把握している人は意外と少ないのではないでしょうか。
特に30〜40代の方は、基礎代謝の低下や生活習慣の変化により、効率的なトレーニングが求められます。この記事では、筋トレ種目別・体重別に消費カロリーを一覧で紹介し、効率的なボディメイクをサポートします。
筋トレの消費カロリーはどう決まる?
METs(メッツ)とは?
筋トレの消費カロリーは、運動強度を示す「METs(Metabolic Equivalent of Task)」を基に計算されます。
消費カロリーの計算式:
消費カロリー=METs×体重(kg)×時間(h)×1.05消費カロリー = METs × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05
この式を使えば、種目ごとのMETsを知ることで、体重や運動時間に応じた消費カロリーを算出できます。
筋トレ種目別・体重別消費カロリー一覧表
以下は、代表的な筋トレ種目のMETsと、30分間の運動での体重別消費カロリー一覧です。
| 種目 | METs | 体重60kg | 体重70kg | 体重80kg |
|---|---|---|---|---|
| スクワット(高強度) | 6.0 | 189kcal | 221kcal | 252kcal |
| ベンチプレス(中強度) | 5.0 | 158kcal | 184kcal | 211kcal |
| 腹筋(中強度) | 3.8 | 120kcal | 140kcal | 160kcal |
| 懸垂(高強度) | 6.0 | 189kcal | 221kcal | 252kcal |
| ランジ(中強度) | 4.5 | 142kcal | 165kcal | 189kcal |
| デッドリフト(高強度) | 6.0 | 189kcal | 221kcal | 252kcal |
| プッシュアップ(中強度) | 4.0 | 126kcal | 147kcal | 168kcal |
| サーキットトレーニング | 5.0 | 158kcal | 184kcal | 211kcal |
※30分間継続した場合の目安。METs値はより参照。
筋トレの消費カロリーを最大化するコツ

1. コンパウンド種目を取り入れる
複数の筋肉を同時に使う「コンパウンド種目」(例:スクワット、デッドリフト)は、単一部位のトレーニングよりも消費カロリーが高くなります。
2. 高強度インターバルトレーニング(HIIT)
短時間で高強度の運動を繰り返すHIITは、EPOC(運動後過剰酸素消費)効果により、運動後もカロリー消費が続きます。
3. 正しいフォームを習得する
フォームが崩れると、筋肉への負荷が減り、消費カロリーも低下します。動画やパーソナルトレーナーの指導を活用しましょう。
筋トレと有酸素運動の違い
| 項目 | 筋トレ | 有酸素運動 |
|---|---|---|
| 消費カロリー | 種目による | 時間に比例 |
| 筋肉量の増加 | ◎ | △ |
| 基礎代謝の向上 | ◎ | ○ |
| EPOC効果 | 高い | 低い |
| ダイエット効果 | 長期的 | 即効性あり |
筋トレは短期的な消費カロリーは少ないものの、筋肉量の増加による基礎代謝アップやEPOC効果で、長期的なダイエットに向いています。
よくある質問(FAQ)|筋トレの消費カロリーとボディメイク
Q1. 筋トレは有酸素運動よりも消費カロリーが少ないの?
はい、一般的に筋トレは有酸素運動よりも即時の消費カロリーは少ないです。しかし、筋トレには「EPOC(運動後過剰酸素消費)」効果があり、運動後もカロリー消費が続くため、長期的には有酸素運動以上の脂肪燃焼効果が期待できます。
Q2. 筋トレで痩せるにはどれくらいの頻度が必要?
週3〜5回が理想です。特に30〜40代は回復力やホルモンバランスを考慮し、部位別に分割してトレーニングする「スプリット法」が効果的です。
Q3. 筋トレの消費カロリーを最大化するには?
以下のポイントを意識しましょう:
- コンパウンド種目(スクワット、デッドリフトなど)を中心にする
- インターバルトレーニング(HIIT)を取り入れる
- セット間の休憩を短くする(30〜60秒)
- ウェイトを徐々に増やす「漸進性過負荷」を意識する
Q4. 筋トレ後にプロテインを飲むと痩せやすくなる?
プロテインは筋肉の回復と成長を助けるため、結果的に基礎代謝が上がり、痩せやすい体になります。特に筋トレ後30分以内の摂取が効果的です。
Q5. 筋トレで消費したカロリーはどうやって記録すればいい?
スマートウォッチや体組成計、アプリ(MyFitnessPal、FiNCなど)を活用すると、運動量・消費カロリー・食事管理を一括で記録できます。
Q6. 筋トレ初心者でも高カロリー消費は可能?
可能です。フォームを正しく習得し、徐々に強度を上げることで、初心者でも高い消費カロリーを達成できます。最初は自重トレーニングから始めるのがおすすめです。
Q7. 筋トレと食事制限、どちらが重要?
両方重要です。筋トレで消費カロリーを増やし、食事で摂取カロリーをコントロールすることで、最も効率的に脂肪を減らせます。
Q8. 筋トレの消費カロリーは年齢で変わる?
はい、年齢とともに基礎代謝が低下するため、同じ運動でも若い頃より消費カロリーが少なくなる傾向があります。30〜40代は筋肉量の維持・増加が特に重要です。
Q9. 筋トレの消費カロリーは時間で変わる?
もちろんです。長く行えばその分消費カロリーは増えますが、強度が低いと効率は下がります。時間よりも「強度×フォーム×種目選び」が重要です。
Q10. 筋トレで消費したカロリーを食事で補うべき?
目的によります。筋肥大が目的なら、消費カロリー以上の栄養摂取が必要です。ダイエット目的なら、消費カロリーより摂取カロリーを抑える必要があります。
まとめ:筋トレの「質」と「量」を見直そう
筋トレは単なる「運動」ではなく、戦略的に取り組むことで、消費カロリー以上の効果を発揮します。特に30〜40代は、筋肉量の維持・増加が健康と美容の鍵。
消費カロリーを把握し、効率的なメニュー設計を行うことで、理想のボディメイクに一歩近づけます。

